こんばんわ、紺です。
以前あったブロガーさんの企画のお題を見ていたら、急に思い出した母とのエピソードです。
それは祖母の家で起こった
私が幼稚園生ぐらいの頃でしょうか。
当時、母方の祖母が長野に住んでおり、冬休みや夏休みは、よく祖母の家に連れて行かれました。
そんなわけで私にとって長野は私の4番目の故郷ぐらいの感覚があります。
祖母の家はアパートの2階で、裏はりんご畑でした。
一人でできるもん
さて、幼稚園児ぐらいの私は、色々なことが一人で出来るようになって嬉しい頃でした。
家にかかってきた電話をとってみたり、家のピンポンが鳴ると進んで玄関に出てみたり。
そして・・・、一人でトイレにも入れるようになっていました。
祖母の家でも、一人で入れるよ♪とばかりに、張り切って祖母に良いところを見せようとしていました。
どうしてどうして
そこで、何故か私は、トイレに鍵をかけました。
理由はまったく覚えていませんが、好奇心で、かけてみたくなったのかもしれません。
至って普通の、かちゃっと横にスライドさせるだけの、閂型の鍵でした。
昔のトイレなので、こんな感じのですね。
用を済ませ、トイレを出ようとすると・・・
鍵が開かない!!!
開かないはずはありません、ただ鍵の溝に合わせて、横にスライドさせれば良いのです。
幼児には、その「溝に合わせる」ということが難しかったのかもしれません。
「ドアが開かないよー」と中から母を呼ぶ私。
母がドアの外までやってきて、「横に動かせばいいんだよー」などと言いますが、がちゃがちゃやってみても開きません。
次第に、「開かない、開かないよううぅ」と焦ってテンパる幼児(私)。
やればやるほど、パニックになってどうしようもなくなります。
終いには、びええぇぇ出られないよおおぉと泣きだしてしまいました。
母は強し
幸いというべきか、部屋は角部屋で、トイレには窓がありました。
しかし、先ほど書いたように、部屋は2階で、このトイレの窓のすぐ下はりんご畑です。
仮に私が自分で窓から脱出するとしたら、りんご畑にダイブすることになります。
しかしそもそも、幼稚園児のちびにとって、窓は高いところにありすぎましたし、そんな勇気はありません。
ギャンギャン泣きわめく私。
そこで母が、一大決心!
アパートの壁(2階!)を外から伝って、トイレの窓から私を救出することになったのです。
まさにこんな感じで、外壁の出っ張りに手足を引っ掛けて、壁伝いにトイレの窓までやってきました。
私はトイレの中でギャンギャン泣いていたわけで、その母の姿を見たはずがないのに、何故かすごく鮮明にイメージが残っています。
さながらその姿は、スパイダーマン。
母スパイダーマンは、無事に壁を伝ってトイレの窓から潜入し、私を救出したのでした!
もちろん、鍵は壊れていたわけではなく、母が開けたらアッサリ開きましたw
後から、畑の方に降りて「あそこを登ったんだよ!」と母と一緒に窓を見た時の印象がすごく残っていて、母がそこに登った姿を見たかのような気になったのかもしれません。
しかし、どうやって2階の壁まで上がったんだろう。
雨樋でも登ったのか、ちょうど良い電柱でもあったのか・・・
いずれにせよ、母は普段から山登りなどをやるタイプではなくw
泣いている娘を助けなくては!という決死の覚悟だったのだと思います。
母親って本当に、強い生き物ですね。
この話、ずーっと忘れていましたが、今度母と話してみよう。
きっと母も、覚えていると思います。
母と私
母と娘はどこの家庭でも同じだと思いますが、色々あります。
親子であって、女同士でもあるので、上手くいかないことも多々ありました。
さらに私は、長女です。長女あるあるというか、つらいことも色々。
今は離れて暮らしているので、ちょうど良い距離感で暮らしていると感じますが、もっと早く、母が大変だということがわかれば、良かったのになぁと思います。
それがわかるまで、私も大変だったんだもの。
母については、また色々と語る、かもしれません。
追記:真相は・・・
次に母に会うのは7月なので、きっと忘れてしまうだろうと思い、LINEで聞いてみました!
やっぱり、覚えていましたね^^
ちょっと面倒くさくてキャプチャはPCから撮りました、手抜きをご容赦くださいw
さて、どうやって2階に上がったのかという、答えですが・・・
!?
なんだって!?
1階から登ったんじゃなかったのか・・・
台所の窓から飛び移ったって・・・それじゃあ、スパイダーマンっていうより、
女風呂を命がけで覗きたい男子中学生みたいじゃないか!!!
と、思いましたが、やっぱりとっても怖かったようです。
というか、さらっと年齢の話を混ぜてくるのやめてください、お母様。
こんなところでLINEを晒されるとは思ってもいないと思うので仕方ないですがw
結論
かーちゃんはやっぱり一言多い