メンタルヘルス

心療内科の受診を渡り歩いてきた私が思う、心療内科の選び方と通院遍歴

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心療内科をお探しの方は、何処の病院が良いのか悩みますよね。

心療内科というのは、「どこでも同じ」ではありません。

風邪で内科にかかるにしても、同じような風邪の症状でも異なる薬を出す先生がいるように、心療内科でも先生の好む薬や治療の仕方が異なります。

自分に合う心療内科を探して色々な病院に行った私が思う、選び方のポイントと病院の遍歴を書いてみたいと思います。

あくまで患者の立場で、個人的な感想を書いています。効果や症状は人それぞれですので、参考程度に読んでくださいね。

自分に合った心療内科を選ぶポイント

病院を選ぶ際には、いくつかポイントがあります。

初診の時間をしっかりとってくれるかどうか

心療内科では、初診で話したことが、その後の治療の方針を決めることになります。

もちろん、通い始めてから症状によって途中で薬が変わることもありますが、ほとんどの病院では再診の時間はすごく短くて、5分あれば良い方なのです。

そのため、初診にはしっかり時間をかけてくれる病院を選びましょう!!

長めの時間をとってもらえるのは初診の時だけなので、自分の症状や不安なこと、心配に思うこと、何でも良いので全て話してしまいましょう。

上手に話そうとか、整理して話そうとか思う必要はありません。あちらがまとめてくれます。

私は人見知りなので、初めての先生(看護士さんや、保健士さんが問診することもあります)に、たくさん話すのは抵抗があって、「慣れてから詳しく話せたら良いな」と思うのですが、再診で長々と話す時間をとってもらうことは、どこの病院でも難しいです。

通いやすいかどうか

心療内科は、最初のうちは3日に1回~週に1回は通う必要があります。

そのため、通いやすいかどうかというのは、とても大きなポイントです。

電車などに乗って通うのは億劫になりがちなので、出来れば、自宅から近いほうが通いやすいでしょう。

また、私は休職中なのに、会社の近くの病院を選んでしまい、「通院の帰りに会社に寄って、経過を報告させられる」という、だいぶ憂鬱なことが起こってしまったことがあります。

普通の会社は、休職中は最低限の連絡以外はしないでくれる筈ですが…。

働きながら通院を考えている方は、会社に近いほうが便利かもしれませんが、出来ればお休みの日にリラックスして行ける病院の方がおすすめです。

話しやすく、信頼できる先生かどうか

これが一番のポイントです。

医師とは言え、相手も人間です。

人間と人間には、必ず相性の良し悪しがあります。

性格や話し方、全体的な雰囲気など、人間同士なので、自分にとって「好ましいかどうか、信頼できる人だと思えるかどうか」は重要です。

もちろん、1回でそれを判断するのは難しいですし、こちらは素人なので医学的な判断は出来ないのですが、「話しにくいなぁ、行きたくないなぁ」と思いながら通い続けるのは、余計なストレスがかかってしまいます。

1回で最適な病院が見つかると思わないこと

最初に書いたように、心療内科は「どこでも同じ」ではありません。

自分に合う、合わないという相性が必ずあります。

先生との相性であったり、カウンセラーさんとの相性であったり、受付の方の対応であったり、病院によって違いますよね。

残念なのですが、自分に合わない病院だと判断した場合は、病院を変えることも選択肢に入れておきましょう。

患者としては藁にもすがる思いで行くのですから、そこで何とか解決出来ればと思うのですが、1発で運命の先生に当たるというのは、なかなか難しい問題です。

私が渡り歩いてきた心療内科

本来なら、1つの病院に長く通いたいですよね。

私も、好んで色んな病院に行ったわけではないのですが、結果的にそうなってしまいました。

約10年ほどで6つの病院に行ったり通ったりしましたので、その経験を書いておきます。

心療内科に行くときは、ナーバスになっていることが多いせいもあるのですが、いくつかの病院では悲しい目にも遭いました。

1:二回しか行けなかった内科、心療内科

私が最初に行ったのは、内科と心療内科を標榜している病院でした。

まだ、自分が心療内科にかかるということに抵抗があったし、何故か体調が悪いけれど、心の病気なのかもわからなかったので、専門の病院には行く勇気が無かったのです。

行ってみると、軽い問診があっただけで、本当に風邪で受診するような雰囲気だったので、十分に症状をお話できませんでした。

通い続けているうちに、だんだんと詳しく話せるようになるかな…?と思いながら2回目の通院をした時、先生が

「実はね…来月でこの病院を閉めることになって…」

と、言うのです!!

この先、長いお付き合いが出来れば…と考えていた私には、ショックなお知らせでした。

先生は紹介状を書いてくれましたが、引き続き通院をする必要があるのかもよくわからず、しばらくそのままにしていました。

2:地元のおじいちゃん先生の内科

次に行った病院も、標榜しているのは内科だけでしたが、WEBに「心の病気の相談も受け付けます」というようなことが書いてありました。

まだ心療内科に行く決断が出来なかったのですが、その頃「電車に乗れなくなった」という明確な症状があったので、本来は心療内科に行っても良かったのだと思います。

行ってみると、ボロいビルの2階にある病院で、ボロくて細い階段を上がると、ボロい待合室がありましたw

先生は元気で声のでかいおじいちゃんで、いかにも古くからやっている地元の医者という感じ。

診察室は個室になっていましたが、先生の声がデカいので待合室まで、前の患者さんと話している内容が全部聞こえるという塩梅で、プライバシーも何もあったもんではありませんw

「よくわからない病院に来てしまった…こんなところで相談が出来るのだろうか?」と思いましたが、症状を伝えると、これまたデカい声で「あ~、大丈夫!ちゃんと直るから!」と言われ、心の薬なども処方してもらえました。

先生は病名を私に言いませんでしたが、ここからパニック障害と不眠との長い付き合いが始まることになりました。

結果的に、この病院には、私が引っ越すまでおよそ3年ぐらい、お世話になりました。

私は割と早くに祖父を亡くしているので、おじいちゃんと相談しているような感覚も、自分と合っていたのかもしれません。

この先生は漢方薬にも詳しくて、症状に合わせて西洋薬と漢方薬を合わせて処方してくれました。

未だに、この時に処方してもらった漢方薬を覚えていて、今行っている先生にお願いして処方して貰ったりしています。

3:バリキャリウーマンのメンタルクリニック

引っ越してから、おじいちゃんの病院に通うのはちょっと遠くなってしまったので、最低限必要な薬だけを近所の内科で出してもらっていました。

でも、その内科の先生は「薬だけ飲むのではなく、ちゃんと心療内科で診察もしてもらった方が良い」という真面目な先生でした。

しばらくは、その先生に何とか薬だけ貰っていたのですが、転職したストレスで、いよいよ心の具合が悪くなって来ました。

何とかしなければ…と、探したのが、この病院です。

その頃の私は「同性の先生の方が話しやすいのではないか」と思っていたので、女医さんがいるメンタルクリニックをわざわざ探して、訪れました。

現れたのは、ピアスとネックレスをお揃いで付けて、ばっちりメイクと髪型をキメた、いかにもバリキャリという雰囲気の同じ年ぐらいの女医さんでした。

今ならわかるのですが、仕事で心を病んでいる人間にとって、バリバリ働いている同年代の女性ほど、眩しくて目に毒なものはありません。

「私と同じ年ぐらいなのに、クリニックを一人で経営しているなんてスゴい…それに比べて私は何やってんだろう…」みたいな感覚に陥ってしまいます。

性格もバリバリしていて、問診票は書きましたが、ロクに話もしないまま、いきなりどっさり薬を出されました。

当時は今と違って、薬の種類制限なども無かったのです。

素直にその薬を飲んで仕事に行きましたが、死ぬほど眠くなってしまい、全く仕事になりませんでした…。

そう言っても「飲み続ければ慣れるよ!」みたいなノリで、とにかく圧が強い先生でした。

当時、私は身体に謎の湿疹が出来て、皮膚科に行っても原因がわからず、塗り薬も効かないという症状もあり困っていました。

精神的な原因も考えられるのかと思って一応相談してみましたが、「あなたも色々大変ねぇ!」と言われただけでした。

大変だからメンタルクリニックに来たのですが…と、思いましたが、言えませんでした…。

おまけに先生から

「あなたアスペルガーなんじゃない?ネットで調べてみたら?」

などと言われました。

ネットで調べてみたら?とは???

ネットで調べて病気の判断がつくなら、私は何のために病院に来ているのだろうか?と思ってしまい、3回ほどで通院を止めました。

初めて、メンタルクリニックを標榜している病院に行きましたが、非常に残念な通院になりました。

とにかく、先生はバリバリしているので、心が弱っている時に話すには適さない相手だと、私は思いました。

今でもクリニックはありますが、案の定クチコミは悪いです。

この時の仕事は、しばらくして辞めてしまいました。

正社員だったので勿体ない気もあり、もしあの時、適切な投薬を指示してもらえていたら…とか、休職を提案してもらえていたら…などと考えてしまうこともありますが、まぁ後悔しても仕方が無いですね。

4:謎のサプリを売るクリニック

さて、転職をした私は、その後「年上だけど仕事ができない後輩」という厄介な問題を抱えてしまい、どうすれば良いものか悩んで、また病んでしまいました。

これと言って原因もない体調不良に悩まされ、内科に行っても解決せず、またしても心療内科のお世話になることになりました。

その頃もまだ「同性の先生の方が良いかな」と思っていたのと、前回、薬でものすごく眠くなったので「極力薬を使わない」ことを売りにしているクリニックに行ってみました。

クリニックに入るのすら、インターフォンで名乗って鍵を開けてもらわないと入れない、厳戒体制の病院でした。

そこでは、ものすごく長い問診票を書かされました。

表裏両面にびっしり設問があり、それが3枚ほどです。

こんなに詳しく書くなら、きっと細かく診断してもらえるに違いない!と、私は思いました。

が!!

診察室に入ると、女性の先生は問診票をパラパラ~っとめくっただけで、パタンと閉じて

「それで、今日は何しに来たの?」

と、仰りました。

本当に、私はこんなところに何をしに来てしまったのだろうか…、と思いました。

そもそも、心療内科に行く方は「何の病院に行くべきかよくわからない、心療内科に行って良いのかもわからない」という方も多いと思うのですが、そういう私のような患者を一蹴するお言葉でした。

迫力に押されてしまい、何を答えたのかもよく覚えていません。

「薬を出して欲しいの?」と聞かれましたが、薬が必要な状態かどうかを、医師が診察して判断するのがクリニックでは無いのでしょうか。

結局の所、先生が言うには「うちで作っているサプリを飲めば解決する」ということでした。

つまり、「極力薬を使わない、その代わり病院オリジナルサプリを飲ませる」という病院だったのです。

サプリは薬ではないので、保険が適用になりません。1ヶ月で1万円ほどだったと思います。

サプリの効果を一概に否定するつもりはありませんが、本当にうつ状態に効能があるのなら、薬として認可されている筈だと思います。

効果がある人もいるのかもしれませんが…。

「怖い先生+あやしげなサプリ」という組み合わせは、私にとっては信頼出来るクリニックとは思えず、1回で行かなくなりました。

このクリニックも、今もあります。

Googleのレビューを見ても、同じようなことを書いている方が多いので、合う人と合わない人がいる病院だったようです。

5:マンガで有名なメンタルクリニック

その後、近所でクチコミの良いメンタルクリニックを見つけて電話してみましたが「初診の方は3ヶ月待ちです」と言われて、ガッカリしてしまいました。

そこで見つけたのが、ネットでもマンガで有名な某メンタルクリニックです。

このクリニックの良いところは、「毎日初診を受け付けていること」です。

3ヶ月待ちという言葉にショックを受けていた私には救いに思えて、早速予約をしました。

初診はしっかり時間をとってくれて、そこで初めて「パニック障害と抑うつ状態」という病名が付き、私は会社を休職することになりました。

薬も症状に合わせて増減されたりと、適度な処方をしてくれたと思います。

ただ、再診は3分ほどで、非常に短いです。

まぁ、それが毎日初診を受け付けられる理由だと思います。良くも悪くも、回転が早いのです。

あまりにも短いので、会社から「そんなんで良くなるの?」と言われてしまい、先生に伝えたところ「じゃあカウンセリングを受けてみますか?」ということになり、カウンセリングも受けました。

カウンセラーさんは、本当に「ただ話を聞くだけ」の役目のようで、症状が良くなるようなアドバイスをしてくれるとか、導いてくれるという感じではありませんでした。

私も何を話したら良いのかよくわからず、これに30分4000円ぐらい払うのはバカバカしいと思ったので、何回かで止めてしまいました。

先生も特にカウンセリングを続けろとも言わず、カウンセラーさんと話した内容を診時に連携している様子も無かったですね…。

休職は、薬の効果があったのか正直よくわかりませんが、職場でも部署を変えてもらったこともあり、半年ほどで復職することが出来ました。

ただ、完全に症状が無くなったわけではなく、その後も不眠と、時々パニック障害の発作が起きることは続いていたので、月に1回ペースで通っていて、全部で4年ほど通院していました。

症状が安定している時は、必要な薬をただ出してもらうだけで、診察は1分あるかどうかでした。

その処方箋をもらう1分のために電車に乗って通うのが面倒くさくなってしまい、近所のクリニックに変えました。

薬の副作用が無いかなど、定期的に院内で血液検査もありました。

商業的な面もあり、「ものすごく親身に相談に乗ってくれる」というわけではありませんが、急いで初診を受けたい方には、毎日受け付けているのはありがたいですよね。

先生は曜日によって違いますが、私を担当してくれた先生は穏やかな男性で怖いこともありませんでしたし、薬の説明もわかりやすかったので、今までに行った病院の中ではおすすめな方です。

6:今通っているクリニック

今通っているクリニックは、家から歩いて5分のところにあって、家から近いのが一番良いなぁと思っているところです。

初診の時は保健士さんが、しっかりと話を聞いてくれました。

私は今は働いていないので、お金が無くて困っていると相談したら、「区役所に相談して自立支援の申請をしてみたら?」と教えてくれたり、前に貰った漢方薬も出してくれたりと親切です。

定期的な血液検査もありますし、カウンセリングが必要か聞いた時も「高額だし、何をゴールにしてカウンセリングをするか決めないと、目的も無くカウンセリングを受けても意味がないよ」と、お金目当てではなく教えてくれます。

この先もお世話になろうと思っています。

行ってみないとわからないから、難しい

クリニックのホームページに書いてあることだけでは、どんな先生がいるのか、どんな問診があるのかなどはわかりません。

病院も商売なので、良いことをメインに書いてありますからね…。

メンタルクリニックに行ってみるだけでも、勇気が要ることだと思いますが、本当に「合わない先生」というのは存在します。

行かなくなった病院から「どうして来ないんですか!?」というような電話がかかってくることはありませんので、一度行ってみて、合わないと思ったら病院を変えても良いのです。

もちろん、必要以上に先生や薬の効果を疑っても意味は無いのですが、例えば私が行ったクリニックの女性の先生とは、もう会いたくないぐらい相性が悪かったので、無理して行くことは無いなと思いました。

良い先生に巡り合うのは本当に難しいですが、皆さんが、少しでも通いやすく、相性の良い先生に出会えますように…!

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